どうも、ミカエルです。
滞在最終日、昨日の疲れもあってか、僕たちが目が覚めたのは14時前だった。
今日の予定は今のところ、サニーとの同伴のみ。
サニーにランチは?と訪ねると、お腹は空いてないが、ケーキを食べたいと言う。
そして、サニーが美味しいケーキ屋を知っているからと言う事で、そこに行くことにした。
準備を終えて、彼女が、連れて行ってくれたのは、グリーンベルト2にある「Conti's」というお店だった。
昼過ぎにも関わらず、店内は結構にぎわっていて、ここ以外にも7、8店舗あるようだ。
フィリピンのケーキって、そない美味しいイメージないけど、ここはそんなに美味しいん?と少し期待してみたくなる。
実際に頼んだマンゴーのケーキを食べてみると、フィリピン特有の激甘ケーキではなく、普通に美味しいケーキだった。
サニーと店内で1時間程過ごした後、ホテルに戻り同伴までの時間を過ごすことにした。
ホテルに戻った僕たちは、少しくつろいだ後、準備をして食事に向かう。
時刻はまだ18時、同伴には少し早い時間だったが、マカティのLITTLE TOKYOにある「Urameshiya」という焼肉屋さんで、夕食を取る事にした。
だが、ここから僕とサニーに暗雲が漂うことになる。
サニーが昨日聞いた言葉と全く同じ、こんなことを言い出した。
イラッ💢 もうキムは今回の旅では、お腹いっぱいや。
今日は最終日やし、2人だけで過ごしたいんですけど。。。
おっさんとは、既に2度も永遠の別れを交したはず。。。今日もまた、あのおっさんに会わないとダメなのか?
初日、昨晩と、この旅において、サニーとの思い出を作るのと同時に、キムとの思い出も作られている。。。
確かにこの旅は、思いっきりバットを振りぬくつもりで、フィリピンに渡って来た。
だが、それはサニーという、スピンが効いた、綺麗なストレートを投げるピッチャーとの、1対1での対戦を望んで事だ。
キムという中継ぎ投手がブルペンで控えていて、連日連夜の中継ぎ登板は予定外だ。
しかも超変化球、モンスター級のどブス顔を昨日は喰らい、ある意味、負け試合だった。
今日はどうしても、サニーに完投してほしい。。。
彼女の機嫌がどうなるかは解らなかったが、
と答えると、彼女は少し戸惑った表情を浮かべながらも、
と答えたが、不満そうだ。
なんとなく、少し気まずい空気を感じつつも、僕たちは食べ始めた。
ここは、フィリピンでは珍しい七輪を使った炭火焼肉で、煙こそごっついものの、味は美味しかった。
食べながらも、僕たちの空気は何となく重い。
そんなんで、こんな空気になる必要あるっ?
イラ、イラ、イラッ💢
お互いに無言のまま食事を終え、まだ少し早かったが、サニーの店に向かう事にした。
店に着いたからも、サニーは絶賛、不機嫌継続中。
ふてこい態度が、沈黙の時間に比例して増大していく感じだ。
彼女がドレッシングルームで着替えの間、席に着いてくれたフィリピーナと何の話をしたかも覚えていない程、僕のイライラもMAXに達しようとしていた。
しばらくして、着替えを終えたサニーが、気怠そうに席に着く。
心の中では「キィー」となりながらも、なんとか取り繕い、言葉を振り絞る。
だが、サニーは何も答えず、遠くを見ては、スマホをいじっている。
僕に、この状況を変えられるだけの、言語力とユーモア、そしてこれに耐えるだけの忍耐力をこの時はまだ、今以上に持っていなかった。
この状況に対する修復への、諦めの感情に苛まれていた。
とりあえず、ママにテキーラをオーダーした後、サニーに
と、伝えた瞬間、、、
堰を切ったかの様に彼女の怒りが爆発した。
最初の「はぁ?💢 」以外は、全く何を言っているかは解らなかったが、すっごい形相で何か怒っている。その怒りは止まる気配がない。
などと、思っている余裕は僕に無かった。
もう一度ママを呼んで、チェックと伝えると
テキーラどうする?キャンセル?
と聞いてくる。
この波動をものすごっつ、感じるやろがぃ!
と思いつつも、
と答え、チェックをしてもらった。
その間もサニーは怒りが収まらないのか、横で吠えまくっている。。。
もちろん、フィリピーナと喧嘩になったのは、これが初めてだ。
あんなに、何をしてもいちいちかわいいと思っていたサニーの余りの豹変ぶりに、これがフィリピーナ怒った姿なんか??
激しい♡。。。激しすぎるやんフィリピーナ♡。。。
…気持ちいい♡♡♡
とは、とても思えなかった。
会計を済ませ、まだ納得がいかず吠えまくっているサニーを振り切って店を出た。
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だが、店を出たところで、素朴な問題に気付く。
悪名高き、フィリピンのタクシー。まだ、1人で乗った事がない。
実際にちゃんとトラブルなく、ホテルに送ってくれるのか???
ただ、サニーとの喧嘩の怒りが、そんな不安を打ち消す力になる。
タクシーをひろい、ホテル名を伝えると、100ペソとドライバーは言って来た。
言うて、店からホテルまでは超至近距離だ。今なら解るが、おそらく、50ペソするかしないかの距離だろう。
だが、僕的には100ペソという紙幣は、何事においても100ペソなら別にいいわと思い、OKを出してしまう魔性の紙幣だ。
即答でドライバーにもOKを出して、無事ホテルまで送ってもらった。
店を出てタクシーに乗ってからホテルに着くまで、携帯は「ピキィーン、ピキィーン」と鳴りまくっている。
もちろん、メッセージは開かないが、通知にはサニーがタガログ語で怒り💢 に任せたメッセージを送ってきまくっていた。
それは、部屋に帰ってからもしばらく続いていた。
と、若干恐怖すら感じながら、携帯の電源をそっと切った。。。
時間は最終日の22時過ぎだ。
今ならば、まさにこれからがラストスパートのゴールデンタイム。そして、こんなことがあれば、気晴らしにどこかKTVにでも、出かけるだろう。
だが、この時の僕には、そんな心の切り替えも、思考も、そして何より、もう一度怖々とタクシーに乗るモチベーションも無かった。
部屋に戻った僕は、映像も音もまったく目と耳に入ってこないテレビを付けながら
サニーとの恋は終わってもーたな。。。
などと、ぼーっと考え、センチメンタルな気分になっていた。
どれだけの時間、そんな状態だったかは解らないが、最終日と言うこともあり、荷物もまとめなければならない。
荷物を整理しようと、荷物を少しずつまとめだした所で、ある光景が目に入った。
そう、サニーが昨日買った、大量の服が部屋の中にはまだ残っていたのだ。
どうするこれ?っと思いながらも、今さらサニーに「服、どうする?」とメッセージをする気にはなれない。
置いて帰って、ホテルで処分してもらうしかないなと思いながら、自分の荷物をまとめた。
荷物をまとめ終えると、シャワーを浴び、早々に眠りに就く準備をした。
だが、ぼーっとすると、ついついサニーの事を考えてしまう。
もう終わった恋だ。
今さらどうしようもないと、何とか自分に言い聞かせる事をしていると、知らない間に眠りに落ちていた。
だが、
「プルルルッ、プルルルッ」
突然、部屋の電話がなり、僕は起こされた。
時計を見ると、時間はまだ4時だ。嫌な予感がする。。。
とりあえず、ロビーに降りると伝え部屋に通さず、寝ぼけながらもエレベーターでロビーに降りた。
デタぁーーー!
そこには、サニーの姿があった。
しかも、喧嘩の発端であったキムも一緒にいる。キムとの永遠の別れはまたしても叶わなかったwww
一瞬で何しに来たんだろうと、様々な事を想定して頭が回転する。
まだ、俺も劇オコやけど、もし謝るから許してと言いに来たんなら、俺も考えん事はないで。。。
などと、サニーが謝りに来たのかとも考えたが、その割にはまだ顔に怒りが滲み出ている。
かと言って、喧嘩をしに来たわけでは無さそうで、僕の顔を見ても、先ほどの吠えまくっていた勢いはない。
僕が
と、尋ねると、サニーは少しばつが悪そうに、
…
…
…
怖い、怖い、怖い。。。
この状況でわざわざ買った服取りにきたん?
しかも、キムまで引き連れて??
ヤバない、こいつ??
ガチぃ?と思いつつ、なぜか逆に吹っ切れた気分になった。
ちょっと待っててと、ロビーで2人を待たせ、部屋に戻って荷物を取り、サニーに手渡した。
サニーは何も言わず、無言で荷物を受け取った。
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恐らくこれで、サニーに会うことも、もうないだろう。
言うて、僕が初めて本気で好きだと思えたフィリピーナだ。
とてつもなく短い期間ではあったが、本当に心をキュンキュンさせてもらった。
最後ぐらいは感謝の言葉で終わりたい。。。
そして、サニーに
と別れの言葉を伝えた。
するとサニーは
…
…
…
無視
当たりきつない??無視て。。。
これって最後はThank you tooとかで終わるパターンのやつちゃうん?
と、思っていると彼女とキムはホテルを出て行った。
その後、部屋に戻り再度眠りに就くときに、枕が少し濡れていたのは、言うまでもない。。。
僕の初めてのフィリピーナへの恋は、想像していた恋の終わりとは、かなり違った形で幕を閉じた。。。。
翌日、初めて1人で空港に向かい、最高の時間と最悪の時間をともに味わった、初の単独でのフィリピン旅行は終わりを告げた。
「ありがとうフィリピン、また年に1回のルーティンに戻って帰ってくるねっ!」
と思っていた。
終わったはずの恋に、まだ続きがあると知るまでは。。。。
ミカエルblog『初めてのフィリピーナ彼女、サニーに会いに初単独渡航編』 完
次回以降のミカエルblogは、「終わったと思ったサニーとの恋には、まだ続きが。。。そしてそこには、ゴーゴーフィリピーナジョイも絡んで来る事になる。」という内容のお話をお届けします。
TEAMあわよくばの本日の記事をお読みいただき、ありがとうございました。