どうもミカエルです。
だが、裏テーマの向け、初日は何も口に出さないまま、いつもと何もかわりばえしない渡航初日を終えた。
本日もよろしくお願いします。 押忍!
渡航2日目、僕はお昼前に目を覚ますと、サニーもすぐに目を覚ました。
裏テーマの実行を終えた今、後は、どのタイミングでサニーに話をするかだけとなった。
恐らくこれでサニーとの関係は終わるだろうと考えている僕の気分は、明日、卒業式を迎える学生のような気分だ。
そして、サニーは今日、仕事が休みでずっと一緒にいる。話をするなら今日がベストなタイミングと言えるだろう。
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とりあえず、出かける準備をして僕たちは、いつものごとくMOAに向かった。
するとサニーが、彼女の店のサニー曰く“ベストフレンド”である、アイザを一緒にランチに呼んでいいか?と言いだした。
もちろん、全然問題はないので「いいよ」と答えると、サニーはアイザにテキストを送った。
すぐにアイザからの返信があり、1時間ほどでMOAに到着するとのこと。
アイザが来るからには、ランチを先に取るわけにもいかない。
少し買い物をして、スタバでアイザを待っていると、サニーがおもむろにスマホの画面を見せて来た。
この髪型にしたい、、、いやジェシカ・アルバになりたいと言っている。
確かにラテン系美女で綺麗なモデルさんだ。この写真で見る限り、髪型も似合っている。
だがそれは、、、
元々、茶髪・ストレートが好きな僕は、日本人・外国人問わず、ウェーブヘアだと魅力が2割減する。
しかも、場所はフィリピン。。。全くもって僕のイメージだけだが、スタイリストの腕はとてつもなくキナ臭い。
とは、思ったものの、もうサニーは止まらなかった。
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MOAのメインモールとSMデパートメントストアを繋ぐ、2階の橋の周りにある、ガジェットショップやマッサージなどがガチャガチャしてるエリアに、数件の美容室が有り、少し奥に他の美容室よりも高級そうな赴きのある、恐らく韓国人だろうと思われる、スタイリストの美容室があった。
サニーがこのスタイリストに「この髪型できる?」と聞いて見ると、スタイリストは「Yeeeっs!」と自信満々に答えている。。。
絶対に違うやつに仕上がると、この時すでにうすうす感じていたが、とりあえず後で来るとスタイリストに伝え、アイザと合流しランチを終えた後、再び美容室に戻った。
美容室に戻ると、早速サニーがカスタマイズされていくが、このカスタマイズが思いのほか時間を要した。
プレカットを終えたサニーに、日本では見たこともないパーマのための機械が投入される。
何やねんこの機械っ?と思わせる、この機械で髪を巻かれているサニーの姿を見ているだけでもオモロイ。。。
パーマが終わるとカラーに入り、さらに仕上げのカットに入ったのだが、この時点で既に3時間以上、経過している。
僕とアイザはと言うと。。。とてつもなくタ・イ・ク・ツだ。。。
この退屈な時間を何とかしのぎきり、要した時間、約4時間の超大作が仕上がった。
…
…
…
…
としか、言いようのない仕上がりぐあいだ。日本のテレビ番組でたまに見る、昔のアイドルを彷彿させる髪型となっている。
隣のアイザと美容室のスタッフ全員で「Wow! Very nice!!」と、よっこいしょっ!と担ぎあげているが、恐らく心の中では「グフッ!!」とほくそ笑んでいたに違いない。
誰から見ても、ほぼ確似合ってない。。。と言うかガチにオモロイ。。。
今なら、サニーのことを
と、勢いで今回の旅の最大の目的である、旦那の話などをブチまけられそうな気がする。
だが、サニーはと言えば、髪型が凄くお気に召したようでスタイリストと話をしながら、しっかりと店販のスタイリング剤も一緒に手にしていた。
お会計となり、4時間越えの超大作とスタイリング剤の料金を合わせ8,700ペソ。。。
高っ!と思いつつも、今日はサニーの店に行かないことで浮く、飲み代と自分に言い聞かせ、お支払いを済ませた。
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明るかった空は、美容室を出ると暗くなり始めていた。
サニーとアイザに尋ねると、またしても、MUSIC21にカラオケに行きたいとの返事。
そう、マラテのMUSIC21といえば、初の単独渡航で出会ったキムとの思い出が記憶に新しいカラオケだ。
若干のそんな不安を感じながら、僕たちはマラテに向かった。
マラテに着いた僕たちは、前回に来た時と全く同じ、GokizipからのMUSIC21というコースをたどる。
そして、Gokizipで食事をしている時に、僕にとって、1つ衝撃を覚える出来事があった。
アイザはシングルマザーなのだが、話の流れでアイザの旦那はと言う流れになった。
すると、彼女が話したのは
「旦那はモトレーサーで、レース中の事故で死んだ」と言い出した。
そう、サニーが僕に話していた、旦那が死んだ理由も、「旦那はモトレーサーで、レース中の事故で死んだ」だった。
予想してなかった展開に少し戸惑ったが、そう、彼女たちの中では、シングルマザーからの話の流れとして出るだろう、「旦那は?」と言う質問に、こう答えようというマニュアル的なものを、恐らくKTV嬢間で共有していたのだ。
今、サニーは横でどんな顔をしてるんやろ?。。。気になる、ものすごっつ気になる。。。チラッ。
と、思いながらも、その後、誰もその話に触れること無くその場は流れた。
夕飯も食べ終え、目的のMUSIC21でサニーとアイザはカラオケを楽しんだ後、アイザとはその場で別れ、僕とサニーはホテルへと戻った。
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そしていよいよ、サニーに全てをブチまける時が訪れる。
ホテルに戻り少しチルった後に、僕はおもむろにサニーに切り出した。
最初の渡航でサニーがガチ切れした時のごとく、段々と暴れ馬サニーの語気は荒くなってきた。
この時点では、まだ旦那は死んだと言い張っている。
だが、僕が続けた言葉で全ては終わった。
これ以上の言い訳は出来ないと悟ったのか、サニーはブツブツ何か文句を言いながら、自分の荷物をまとめだした。
だが、言うてまだ聞きたいことは山ほどあったので、
サニーを止めるも、サニーは僕の手を振りほどき、日本語で
と、完全に癇癪を起こしていた。
日本人に言われる「しつこい!」という言葉よりも、フィリピーナに言われた「しつこい!」という言葉は、この時の僕にはなぜか余計に心に響いた。
癇癪を起こしているサニーの「しつこい!」という言葉にイラッとしながも、もはや逆ギレする気力も無かった。
僕は彼女が部屋を出ていくのをただ呆然と眺め、サニーは部屋を出て行った。
だが、彼女との最後がこんな形で終わった現実を受けても、不思議なぐらい落ち込むことはなかった。
むしろ、サニーとの関係における懸念がなくなり、安堵した感の方が強いぐらいだ。
サニーと出会って半年、たった半年ではあるが、この半年でほぼ毎日彼女と何かしらのやり取りをする中、サニーのガチ切れるポイント、ガチ切れた時に取る行動はある程度、予測できるようになっていた。
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だからこそ、この事をブチまけた時に取る、彼女の行動もある程度、想像していた行動だった。
ただ、滞在は言うて明日もう1日ある。
だが、滞在の最終日には既に助っ人を用意してあった。
サニーに今日伝えようと考えていた僕は、サニーはガチ切れて帰って行くだろうと考えていたので、夕方にジョイからメッセージが来た際に、明日会えるかもと伝えていた。
サニーが出て行った後、とりあえずジョイにメッセージを送り、明日空いたので会えると伝え、今日の仕事終わりにそのままここに来るか?と尋ねた。
ジョイは仕事終わりにそのまま、僕の部屋に訪れ、この旅の最終日はジョイと再び過ごしながら、約半年間に渡るサニーへの恋に、本当の別れを告げた。
…
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はずだった。
続きは次回。
TEAMあわよくばの本日の記事をお読みいただき、ありがとうございました。